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ニュージーランドの人々|底抜けに人がいい、そんな国民柄とは?

探訪
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NZの達人
NZの達人

この「NZ便り」は、NZから日本の友人に宛てた手紙をまとめたものです。

ニュージーランドってどんな国?

6年間の駐在と多くの滞在経験を活かし、NZの魅力をお届けします。

<注記>
この記事は、2004年~2005年に書いたものです。現在のニュージーランドと異なる場合があります。予めご了承ください。

数回で終わると思っていましたが、8回目までやってきました。

今回は視点を変えて今までに気づいた当地の人々(キーウィ)について、思いつくまま書き並べました。

すべて私の独断と偏見で、失礼がありましたらお許し下さい。

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ニュージーランドの人々

「ノット・グッド」と言う人々

こちらの人と会話していて意見を求めたとき、良くないときに「ノット・グッド」とよく言います。

「それはバッドということだろう。どうしてバッドと言わないのか?」と聞くと、「バッドと言うと語感が強すぎて、あなたはがっかりするだろう。だから・・・・」ということだそうです。

相手のことをいたわり、会話にまでこんなに気を使う、底抜けに人がいいのでしょう。

またこんなこともありました。

駐在時代、農産物の買い付けをしていたとき、出荷できた数量はシーズン前に約束した数量に達しなかった。

内地からは契約違反と叱られ、こちらの出荷元に「なぜ最悪のケースを想定し確実な数量を約束しないのか」とくってかかりました。

「始めから低い数字を出せばあなたは失望するだろう。

そこで実現可能な数字を提出して一生懸命努力したがだめだった」と、泣きそうな声で言う相手を見ていると、悪意がなく憎めませんでした。

日本人の英会話

日本語ならペラペラしゃべれるのに英語がなかなか出てこないときがあります。

そんな時、こちらの人はいやな顔ひとつせず一生懸命聞いてくれます。

「英語が下手ですみません」とあやまると、「私は英語だけしかしゃべれないのに、あなたは日本語もしゃべれる」と慰めてくれ、救われた気持ちになったことが何度もありました。

この点、シンガポールなどでは反対で、中国人の彼らにとっても英語は第二外国語で、英語を下手に話すと馬鹿にされます。

「ハウ・アー・ユー」の意味?

英語の教科書では、「ハウ・アー・ユー」と聞かれたら、「アイ・アム・ファイン・サンキュー・ハウ・アバウト・ユー」と答えると習いました。

しかしそんな悠長な返事をしているといっぺんに会話が途絶え、白けてしまいます。

こちらの人の返事を聞いていると、「グッド」とか、「ファイン・サンキュー」だけのあっけないものです。

もっとも聞くほうも、医学的に相手の健康状態を聞いているわけでなく、二日酔いの朝など「ベリー・バッド」と言いたいところをおし殺し、「ファイン・サンキュー」などと返事して、我ながら変な気持ちになりました。

もっとも「バッド」と返事することは、エチケットに反するらしく、一度親しい友達に試して叱られました。

「目」を見て話す

駐在時代海岸べりに住んでいて、朝よくジョギングをしました。

そんな時東京では味わえぬ美しい自然に感動し、生きている喜びを強く感じたものでした。

こちらの人もたくさん走っていて、目と目が合うと「グッドモーニング」と挨拶してきます。

ビール腹を突き出し、重い足を引きずっているときなど、返事どころではなく、その目から逃れたいと思うときが何度もありましたが、相手は私の顔が上がるのをじーと待っていて、そして目が合うと「グッドモーニング」となりました。

日本ならさしずめ、「眼(がん)をつけた」とぶん殴られるところですが・・・。

車に乗せてもらったときなど命がけでした。

会話をしていると、隣りの私の、あるいは後ろにいる私の目を追っかけてくる。

危うく衝突しそうになったことが何度もありました。

規律に厳格

しかし意外に厳しい面も持っています。

のんびりしていて、やることも大まかに見える人々でも、規律には非常に厳格です。

車を運転していて、ルールに反することをしようものなら凄い形相でにらまれます。

道路標識の制限速度はマキシマムで、例えば制限速度100kmとあれば日本のように「20kmオーバーまでは大丈夫だろう」と言うわけにはいきません。

商店の値札は常にベストの価格で、値切ろうものなら二度と相手にされません。

値下げを前提にした価格を表示するどこかの国とは考え方が違うようです。

またうそをつくことも嫌います。

商売上の駆け引きも下手をするとオリエンタルバーゲンと言って嫌われます。

ニュージーランドには本家英国の因習がそのまま残っているとよく言われます。

本国より遠く離れた東の端で、かたくなに守られてきたものだと思います。

本場英国人はこうなのか。

話し方も非常に婉曲的で、あまり回りくどく話されると何を話しているのか判らなくなってしまうことがあります。

この点ストレートにものを言うアメリカ人とは違うようで、どちらかと言うと物の考え方など日本人に似ているようで親しみを感じます。

NZの達人
NZの達人

それでは今日はこの辺で・・・・。

>>次の「NZ便り」は、こちらです。

探訪ニュージーランド
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