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ニュージーランドの競馬|ハーネスレーシング、ポロとは?

探訪
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NZの達人
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この「NZ便り」は、NZから日本の友人に宛てた手紙をまとめたものです。

ニュージーランドってどんな国?

6年間の駐在と多くの滞在経験を活かし、NZの魅力をお届けします。

<注記>
この記事は、2004年~2005年に書いたものです。現在のニュージーランドと異なる場合があります。予めご了承ください。

今回は、ニュージーランドの馬のはなしです。

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ニュージーランドの馬のはなし

馬は貴族のスポーツ?

私は学生時代、馬に乗っていました。

「乗馬」ではなく、「馬術」と自負し、障碍飛越(Show Jumping)を得意としていました。

英国では貴族のスポーツと聞いていたので、ニュージーランドへの赴任が決まったとき、いつか「自分は馬乗りであった」ことを話し、尊敬の目で見られることを密かに期待していました。

赴任後少し落ち着いたときその機会がやってきました。

当地の人との話の中で「実は私は馬に乗っていました」と多少自慢げに話しかけましたが、相手は一向に驚かない。

一瞬肩透かしを食らったようで、自分の発音が悪いのかと反省しましたが、やがてその意味がわかりました。

こちらの農家では馬の1頭や2頭、農場に放し飼いにされており、その家の女の子の遊び相手になっています。

馬の乗り方など農家の誰もが知っていて、何の驚きにもあたらなかった訳です。

乗馬

週末に開催される競馬

オークランド市内に競馬場が二つあります。

街の中心から西と南に、車で10〜20分走ったところに大きな場所を占めています。

このとてつもない大きな広場は普段は眠ったように静かで、なんだかもったいない気がしますが、年に数回だけ賑やかになります。

毎週土・日曜日に開催される日本では考えられないことです。

競馬開催の日を「ホースレース・ミーティング」と言います。

私も一度貴賓室に招待されましたが、コースがよく見えるガラス張りの部屋には、普段見たこともない着飾った紳士淑女が集まっていました。

そしてビールを飲み、ワインを手にして終日話し合っていました。

馬券などそっちのけでまさにミーティングがそこにありました。

もちろん一般席ではレースに夢中になっている人もいます。

しかし、その雰囲気が日本より上品に見えたのは私のえこひいきのせいでしょうか。

ギャロップ競馬場のメインスタジアム
ギャロップ競馬場のメインスタジアム

ハーネス・レーシング

正確にはオークランドにはもう1つ競馬場があります。

ここでは毎週金曜日の夜、ハーネス・レーシングが開催されます。

別名、トロッティングとも言います。

辞書によるとハーネス(harness)とは「馬具、引き具」と出ていますが、比較的小さなコースを馬が簡単な車を引っ張って走ります。

騎手はいなく、ドライバーと称する人間がこの車に乗り、後ろから鞭で馬をけしかけます。

日本にはこのレースはなく、私もたびたび見に行きましたが、薄暮から夜にかけての照明の下、馬車を引っ張って懸命に走るこのレースは、見ているだけで楽しくなります。

ニュージーランドでは競馬がすこぶる盛んで、週の後半になるとほとんど毎日のようにどこかの町で、このハーネスレースか、あるいは前述のギャロップレースが行なわれていて、新聞紙面を賑わしています。

薄暮の中のハーネス・レーシング
薄暮の中のハーネス・レーシング

ポロ

もう一つ感動したことがあります。

運動する時によく着る「ポロシャツ」というシャツがあります。

すっかり日本語になっていますが、この「ポロ」の由来になっているスポーツがあります。

競技方法は一つの小さなボールを相手ゴールにほりこめば勝ち。

ホッケーに似ていますが、これを馬に乗って行います。

右手にボールを打つステッキを持ち、左手で手綱を握り、馬を縦横無尽に操ります。

馬は全速力で走り、そして急停止し、馬にとってはまことに激しいスポーツで、選手は試合当日一人が3〜5頭の代え馬を連れて来て、馬が疲れたと見るや頻繁に乗り換えます。

この選手団の入場・退場時の行進はまことに勇壮で、右手に持ったステッキを高々と上げ、軽速足で行進する一団は、日本人の私には時代劇を見ているような錯覚を覚えました。

こんな競技も日本では見られず、貴族の遊びに魅せられた思いがしました。

ポロ
ポロ

NZにとって馬とは?

もう20年近く前になりますが、駐在時代に日本の政治家一行がやってきました。

随行の某代議士がとんでもない発言をしました。

「馬を食用に輸入したいが・・・・」。

もちろん当地の世論から痛烈な非難を受けました。

馬は犬同様愛玩動物で「食べる」などとんでもないこと。

某代議士にすればもっとニュージーランドからの買い付けを増やしてやろうとの好意的発言のつもりであったと思いますが、「なんと野蛮な」とすっかりその品位を落としてしまいました。

馬乗りの私には良く判ることですが、「日本人は馬刺しが好物」と知ったら当地の人はどんな目で見るだろうか。

馬刺し
NZの達人
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それでは今回はこの辺で・・・・・。

>>次の「NZ便り」は、こちらです。

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