2015年、世界文化遺産に登録された軍艦島上陸ツアー(クルーズ)の会社は全部で5社です。
さて、どこを選べばよいのでしょうか?
この記事を読めば、上陸ツアー会社を選ぶポイントがわかります。
軍艦島ツアーのおすすめ上陸ツアー会社
軍艦島に上陸するには、長崎市が端島(はしま)桟橋の使用許可を出している5社のツアーに参加する必要があります。
軍艦島上陸ツアー5社は、
私はこの中から軍艦島コンシェルジュ(ユニバーサルワーカーズ)の上陸ツアーに参加しました。
選んだ主な理由は、
- ツアーに軍艦島デジタルミュージアムが含まれていて割安
- 船に揺れを制御する設備があり、船酔いしにくい
- 上陸率、出航率が高い
以下、それぞれについて詳しく説明します。
軍艦島コンシェルジュ(ユニバーサルワーカーズ)を選んだ理由
ツアーに軍艦島デジタルミュージアムが含まれていて割安
軍艦島上陸ツアー5社のツアー料金(大人)の最安値(赤字)をまとめました。
ツアー料金(大人) | 上陸できなかった場合 | |
軍艦島コンシェルジュ (ユニバーサルワーカーズ) | 5,000円(スタンダードの場合、特定日は+500円) | 周遊料金4,000円へ切替 |
軍艦島上陸クルーズ (高島海上交通) | 3,600円 | 返金なし |
軍艦島上陸周遊クルーズ (やまさ海運) | 4,200円 (早割20の場合3,400円) | 周遊料金3,240円へ切替 |
軍艦島ツアー (シーマン商会) | 3,900円 (割引チケットで3,600円) | 返金なし(高島上陸へ変更) |
第七ゑびす丸 | 3,150円(15名以上の場合) | 返金なし |
※上記は、2024年2月時点の情報です。変更になる場合がありますので、予約前に必ず各会社へ問い合わせてください。
一見、軍艦島コンシェルジュが高いように思えますが、軍艦島コンシェルジュには「軍艦島デジタルミュージアム入館チケット」一般1,800円が付いてきます。
他の4社に1,800円を加えると、5社はほぼ同じぐらいの料金となり、
特定日以外なら軍艦島コンシェルジュは割安と言えます。
この軍艦島デジタルミュージアムは、上陸ツアーへ参加するなら絶対に行っておきたい場所!
実は、軍艦島の建物は劣化が進み、いつ崩壊するかわからないため上陸できるのは極一部のエリアに限られています。
しかし、軍艦島デジタルミュージアムではVRを使って、立入禁止区域へ入ることができます。
密集した鉄筋コンクリートの建物群を空から眺めたり、建物中央の吹き抜けを上下したり、
上陸ツアーでは見られない軍艦島の中を探索できるのです。
多くの展示を通して軍艦島のすべてを知ることができますが、個人的に特に見ていただきたいのは、
- 当時の島民の生活
- 軍艦島の建物の劣化進行状況
の2つです。
事前に知識を得てから上陸した方が、実物を前にした時の感動は大きいものです。
ところで、軍艦島デジタルミュージアムの利用日は、乗船日の前日、当日、翌日から選ぶことができます。
駆け足で見ても1時間~2時間はかかりますから、
- 午前の上陸ツアーなら前日
- 午後の上陸ツアーなら当日出港前
をおすすめします。
軍艦島デジタルミュージアムは他の4社のツアーに申し込んだ場合でも必ず見学してほしい所です。
アソビューなら、軍艦島デジタルミュージアムの入場料が40%~17%割引、一般なら1,800円→1,500円で購入できます。
>>アソビューで入場券を購入する船に揺れを制御する設備があり、船酔いしにくい
5社の船を比較してみました。
船の写真 | 船名・定員 | |
軍艦島コンシェルジュ (ユニバーサルワーカーズ) | ジュピター・199名 | |
軍艦島上陸クルーズ (高島海上交通) | ブラックダイヤモンド・200名 | |
軍艦島上陸周遊クルーズ (やまさ海運) | マルベージャ・225名 | |
軍艦島ツアー (シーマン商会) | さるくⅡ号・96名 | |
第七ゑびす丸 | アイランド号・20名 |
外海へ出ると風の強い日は特に船が揺れます。
軍艦島を周遊する際、写真を撮りやすくするため船の左側→右側の順番で側面を軍艦島に向けるのですが、その時の左右の揺れはかなり大きくなります。
強風の日ですと、1mぐらい上下に揺れます。
また、周遊も含めると1時間も乗船しっぱなしですから船酔いも心配です。
大きい船の方が揺れは少ないため、定員200人級のジュピター、ブラックダイヤモンド、マルベージャを選ぶべきでしょう。
更に、軍艦島コンシェルジュのホームページによると「ジュピターは、揺れを制御する設備を搭載した揺れにくい設計で、船酔いが心配な方も安心」なのだそうです。
この一文で軍艦島コンシェルジュを選んだ人も多いのではないでしょうか。
ところで、船の横揺れを低減するのがジャイロスタビライザーなのかどうか、そのあたりの詳細までは書かれていません。
実際に乗船した印象としては、横揺れはかなりありました。
それが低減されたものなのかどうかは分かりません。
上陸率、出航率が高い
軍艦島に上陸できるかどうかはその日の天候次第です。
私の場合、「波が高く、上陸できるかどうかは現地へ行かないとわからない」と言われて出港しました。
そして、軍艦島付近に到着すると「今日は上陸できない」とアナウンスがあり皆がっかりしていました。
しかし、よく見ると軍艦島の桟橋には他社の船が停泊しているのです。
スタッフに尋ねると数時間の違いで状況は変わるとのこと。
その後、周遊クルーズが終わり、帰る準備をしていたところ、「上陸できそうなので、これから上陸する」とアナウンスがありました。
軍艦島コンシェルジュの総合平均上陸率は、なんと94.0%、出航率は91.9%という高さ。
しかし、この数字は2020年3月までの記録です。
2020年4月から、上陸基準について長崎市の条例の厳守が求められ、5社共に上陸率は同等で60%程度なのだそうです。
上陸できるかどうかは最終的には船長判断ですが、
過去の記録であっても高い上陸率を誇っていたという事実はなんとなく惹かれてしまいます。
軍艦島ツアー(クルーズ)比較|上陸のおすすめはココ!のまとめ
以上、軍艦島ツアー(クルーズ)比較|上陸のおすすめはココ!でした。
この記事では、軍艦島コンシェルジュ(ユニバーサルワーカーズ)をおすすめしました。
おすすめする主な理由は、「ツアーに軍艦島デジタルミュージアムが含まれていて割安」「船に揺れを制御する設備があり、船酔いしにくい」「上陸率、出航率が高い」です。
しかし、他の4社にも、予約が取りやすい、キャンセル料が少ない、上陸証明書がもらえる、高島にも上陸する、乗船時間が短いなど、それぞれにメリットがありますので自分の価値観に合ったツアー会社を選ぶようにしてください。