毎年、ゴールデンウィークに開催される男子プロゴルフトーナメント、中日クラウンズ。
開催地は、おなじみの名古屋ゴルフ倶楽部和合コースです。
さて、どこで観戦すれば、プロの技の魅力に迫れるのか?
中日クラウンズの見どころをまとめてみました。
中日クラウンズ、練習場の見どころ
写真のように3日目にもなると打席の芝がはがれてきます。
そこで、打てる場所を探してスタンド付近で練習する選手も出てきます。
おすすめは観覧スタンドの左側前列で、運が良ければ2〜3メートル先で選手の練習を見られます。
近くで見ると、インパクトの分厚い音もくっきりで迫力がすごい!
次に、隣のパターの練習場です。
ここで見ていると、「この選手とあの選手は仲がいい!」とか、「ぜんぜんゴルフの話してない!」とか、選手の会話からプライベートが垣間見えるのが楽しい。
ところで、我々アマチュアとプロのパター練習で違うところが1つあります。
それは、いろいろな練習器具を持ち込んでいることです。
例えば、レーザー光で構えた時のパターの向きを確認したり、ストロークの軌道を正しく矯正する器具など。
同じものを買って自分も家で練習する、というのもありです。
練習場は、カメラやビデオの許可エリアなので、撮影や録画をしておいて後でじっくり研究することもできます。
ただし、許可エリアは、クラブハウス前から打ち放し練習場のわずかなエリアに限られていますので、マナーを守って楽しみましょう。
中日クラウンズ、コースの見どころ
1番ホール ティーグラウンド
選手の顔と名前を覚えられる
スタート直前に、アナウンサーが選手の名前を読み上げ、大型モニターに顔が映し出されます。
ときに、ボールをギャラリーにプレゼントする気前のいい選手もいますので、スタンドの前の方に座っておきたい。
ただし、貰えるのは子供や女性がほとんどで、おじさんには無理かも。
2番ホール セカンド地点
果敢に2オンを狙うショットが見られる
短いパー5なので、ほとんどの選手が2オンを狙います。
プロの飛距離だと、バンカー2つに挟まれた狭いフェアウェイあたりがセカンド地点です。
残り240ヤードなので、プロでも番手が大きくなり、グリーンに乗るか乗らないかのフィフティーフィフティーの果敢なショットが見られます。
5番ホール ティーショット
ドライバーの球筋がよく見える
ティーグランドの真後ろが低くなっていて、ギャラリーの目線が、ちょうど選手の足ひざぐらい。
そのため、ドライバーの球筋がよくわかります。
風が強い日などは、両側の松林の高さを超えない超低空ショットを打つ選手もいます。
ここから見ると球の高さもよく見えます。
6番ホール グリーン
曲芸級のバックスピンが楽しめる
10mほどあるだろうか、かなりの打ち上げ、かつ砲台グリーンなので、普通に打つと奥のラフへ転がり落ちてしまいます。
そのため、選手はバックスピンをかける。
シュル、シュル、シュルと音を立ててボールが逆戻りするんです。
1人目シュル、シュル、シュル、2人目もシュル、シュル、シュル、3人目もシュル、シュル、シュル。
いやー、プロのバックスピンはすさまじい。
13番ホール ティーグラウンド
選手との距離がとにかく近い
ティーグラウンドが狭いので、選手を至近距離から見られます。
ともあれ、選手の真正面がベストです。
キャディとの会話も聞けますし、選手が見ているヤーデージブックなんかも覗き見できるぐらい近いです。
200ヤードのパー3を6番アイアンぐらいで狙って行きますが、風が吹いていると番手に悩むやりとりが聞こえてきて面白い。
ところで、このティーグラウンド、すぐ隣に16番グリーンがあるので、2カ所同時に見られるお得な観戦ポイントでもあります。
16番ホール グリーン
パー4だが、1オンが狙える和合の名物ホール
左ドッグの打ち下ろしなので、風が良ければ飛距離のある選手は1オンを狙います。
グリーン近くで観戦していると、どこからともなく突然球が落ちてくるので、どこに落ちても「おー!」という歓声が上がります。
しかし、グリーンのまわりには、多くのバンカーがあり果たしてチャレンジする意味があるのだろうか。
まあ、プロはバンカーに入れても、そこから寄せて1パットで入れますから、バーディーが狙いやすくなるのでしょうね。
17番ホール グリーン
左に外す選手のピンチの切り抜け方
池の上の風を読み切れるかどうかが、このホールのスコアを左右します。
ティーグラウンドからグリーンまで、ぜんぶ池なので池ポチャが怖いホールですが、プロは池ポチャ(池ポチャをもっと知りたい方は、こちら)なんかしません。
それはさておき、最終日のピンの位置は、いつもグリーンの左端、バンカーの近くです。
球が捕まりすぎてグリーンの左側に外す選手が時々います。
バンカーならまだいいのですが、もっと左に曲げると、池もありかなりのピンチ。
ここで、優勝を逃した選手もいました。
18番ホール グリーン
テレビでは見られない、表彰式と優勝者スピーチがフルで聞ける
トーナメントが終盤に差し掛かったら、18番ホールのグリーン奥にある特設スタンドに座りましょう。
ここからはグリーンがよく見えるので、優勝の瞬間や、その後の表彰式が楽しめます。
テレビでは、表彰式や優勝者スピーチは、ほんの一部だけしか放送されません。
観戦に来たなら、テレビでは見られない一部始終を観てから帰ることをおすすめします。
まとめ
以上、中日クラウンズの観戦ポイントについて、ご紹介しました。
ここで紹介した以外にも、まだ見どころはたくさんあると思います。
名古屋ゴルフ倶楽部和合コースは、比較的距離の短いコースですが、砲台グリーンでパーオンが難しく、プロの総合力が試されるコースでもあります。
ぜひ、選手を近くから見て、プロの技を楽しんでみてください。