愛知県安城市の丈山苑(じょうざんえん)って、どんなところ?
そんな人におすすめの記事です。
- 丈山苑とは、どんなところ
- 丈山苑の見どころ
- カキツバタとアヤメの違い
京都の詩仙堂を再現した丈山苑
ゴールデンウィークのある晴れた日、愛知県安城市にある丈山苑(じょうざんえん)へ行ってきました。
ここでは、抹茶と和菓子を嗜(たしな)みながら枯山水の庭園を眺めたり、池を囲んだ回遊式庭園で四季の花や紅葉を楽しむことができます。
丈山苑
江戸時代初期の武士だった石川丈山は、59歳の時に京都に詩仙堂を造営しました。
そこで亡くなる90歳まで漢詩や書、作庭に励んだそうです。
丈山苑は、その詩仙堂を再現したもので、丈山が生まれた安城市和泉町に1996年5月、開苑しました。
詩仙堂
1986年、来日された英国のチャールズ皇太子と故ダイアナも訪れた詩仙堂はこちら。
石川丈山
丈山苑の探訪
安城市は日本デンマークと呼ばれ全国の農業のモデルとなったところ。自然豊かなデンマークの街並みを再現したデンパークが有名です。
デンパークの北欧風庭園も良いのですが、こちらの丈山苑も枯山水や回遊式などの3つの庭園があり、居心地の良いところです。
場所は、JR安城駅から車で15分ぐらいのところ。北側の少し離れた場所に60台分の無料駐車場があります。
北門から入ります。
頻繁にイベントが開催されています。茶会や演奏会、落語会など。
小川に沿って、坂道を登っていきます。
正門に着きました。
詩泉閣は、入場料100円です。
四季の風を感じながら、鹿威し(ししおどし)が響く唐様庭園を眺めます。反対側に枯山水庭園があります。
抹茶と和菓子(350円)をいただきます。和菓子には、「カキツバタ」の絵が描かれていました。
床の間に活けられた花。
当然、和菓子と同じ「カキツバタ」だと思って、よく見ると、、、
あれ?これ「アヤメ」じゃないですか、、、
ここは、カキツバタで統一してほしかった。
回遊式池泉庭園に向かいます。
この小さな橋の先。
5月の初旬、「カキツバタ」の花が綺麗に咲いていました。
「カキツバタ」と「アヤメ」の違い
「カキツバタ」と「アヤメ」、どちらも花は紫色でよく似ています。
しかし、簡単に見分けることができます。イラストは少し誇張していますが、花の中心の模様に違いがあるのです。
「アヤメ」は網状、「カキツバタ」はライン状の模様です。
庭園の花も和菓子の絵も「カキツバタ」なのに、床の間に「アヤメ」を活ける理由がよくわからないと思ったのは私だけでしょうか。
ところで、カキツバタは愛知県の「県の花」って知っていましたか?
在原業平朝臣が現在の知立市八橋を訪れたときに花の美しさに旅情を慰め、伊勢物語にカキツバタを詠んだそうです。
1954年にNHK・全日本観光連盟などの共催により、県の花に選定されました。
丈山苑のまとめ
以上、ゴールデンウィークの丈山苑でした。
愛知県にいるのに京都を感じることができる、心癒されるおすすめの場所です。
桜や紅葉の季節は、今以上に訪れる人も増えるそうですから、また来苑してみたいと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。