紅海にある深海の「塩水溜まり」って、何?
そんな方におすすめの記事です。
紅海(こうかい)とは?
紅海は、アフリカ東北部と、アラビア半島に挟まれた湾です。
新生代第三紀の地殻運動の際に生じた大断層によって生じた水域。
紅海と書きますが、海水は赤くありません。
海水の蒸発や滞留、流入河川がないため塩分濃度が3.6〜3.8%と世界で一番高いのが特徴です。
透明度は非常に高く、ダイビングツアーも盛んです。
エジプトのアレクサンドリアでは、紅海へ沈んだ古代文明を訪れる考古学ダイビングも楽しめます。
ピラミッドなどの古代のエジプト遺跡群の探訪も合わせて観光できるため、ヨーロピアンに人気の高いリゾート地です。
紅海にある深海の魔境「塩水溜まり」とは?
紅海の深海底には、世界でも稀な「塩水溜まり」が数多く発見されています。
生命の起源解明や地球外生命探索のヒントになる、海底の「塩水溜まり」が発見されるhttps://t.co/DcGOSnZ3yQ
— カラパイア@不思議と謎の大冒険 (@karapaia) July 27, 2022
紅海の深海底で、世界でも十数ヵ所しか知られていない、初期の地球に似た環境を保つ「塩水溜まり」が発見されたそうだ。ここには… pic.twitter.com/kvRMDxke4e
この「塩水溜まり」は、塩分濃度が非常に高く、酸素もありません。
そのため、生物を死に導くデッドプールとも呼ばれています。
塩分で密度が高いため、潜水艇も何らかの工夫をしないと中へ入れないのです。
しかし、そんな過酷な環境下にも関わらず、極限微生物が数多く存在したり、迷い込んで気絶した生物を捕食する魚や海老が付近に潜んでいるという興味深い生態系も見られます。
生命の起源は酸素のない太古の海と考えられていますから、条件の近い「塩水溜まり」の生態系の解明が有識者の間でも注目されているのです。
まとめ
以上、紅海にある深海の魔境「塩水溜まり」について紹介しました。
2023年7月23日にNHKスペシャルでも紹介される紅海の深海。
今後も深海の謎の解明には注目してゆきたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
こちらもNHKスペシャルで紹介されました。