トランスブータントレイルのある、ブータンは国民総幸福量(GNH)が世界一。
なんか、訪れるだけで幸せになれそうですよね!
そのブータンの新たな観光資源として、トランスブータントレイルが60年ぶりに開通しました。
このトレイルが復活した理由、行き方や見どころをまとめました。
トランスブータントレイルは、なぜ復元されたのか?
トランスブータントレイルとは?
トランスブータントレイルは、西のハと東のツァンガンを結ぶ、全長403kmのトレッキングルートです。
このトレイルは、かつてのシルクロードの一部でもあり、太古から仏教徒や商人、兵士も歩いてきた道でした。
しかし、近代化政策に乗り出した1960年以降、国内に新しい道路が整備されると共にトレイルは荒廃しました。
復元された理由
2022年、国王陛下のビジョンの下、NGO「ブータン・カナダ財団」によりトレイルが60年ぶりに復元されました。
なぜ、復元されたのか?
実は、ブータンへの旅行者は、人気の高い西部の渓谷地域に集中していたのです。
そのため、国民も仕事を求めて西部へ流れ込むという一極集中が課題となっていました。
東西をつなぐトランスブータントレイルを復活することにより、旅行者を西部から引き離し、東部の辺びな地域に呼び込むと共に東部の過疎化を解消するねらいがあったのです。
ブータンへの行き方
残念ながら、日本からブータンへの直行便はありません。
タイのバンコクを経由するルートが一般的です。
所要時間は、日本からバンコク(タイ)までが約5時間半。
バンコクからパロ(ブータン)までが約4時間かかります。
ところで、ブータン唯一の国際空港であるパロ空港は、世界でも離着陸が難しい空港と言われています。
なぜなら、パロ空港は周囲を高い山で囲まれた、標高2,235mの谷間にあるからです。
- 高い山に挟まれた航路を4秒で曲がらなくてはいけない
- 有視界飛行方式で日没までに着陸しないといけない
など、パイロットの高い技術が求められます。
なお、ブータンでは、個人旅行による入国が認められていません。
そのため、パッケージツアーなどを利用して入国します。
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トランスブータントレイルのツアー
NGO「ブータン・カナダ財団」によるツアーを2つ紹介します。
フル・トランス・ブータン・トレイル・トレッキング
36泊
地元の3つ星ホテルとキャンプ場に泊まりながら、403kmのトレイルを制覇します
1人あたり20,395米ドル(約265万円)※1米ドル=130円で計算
トレイル全域をトレッキング
トレッキング&カルチュラル・アドベンチャー・イースト
9泊
1人あたり3,445米ドル(約45万円)※1米ドル=130円で計算
トレイルの一部をトレッキング
なお、上記のツアーにはパロ空港までの航空運賃は含まれていません。
ツアーに興味のある方は、専用サイトをご覧ください。
トランスブータントレイルの見どころ
トレイルには、27の村、4つの要塞、12の山道、21の寺院があります。
美しい古代の要塞や仏教寺院、伝統的な棚田がある丘陵地帯を巡ることができます。
パロ・ゾン(リンプン ゾン)
ゾンは、古くはチベットからの攻撃に備えた要塞でした。
しかし、今は県の行政機関や寺院が入っています。
りりしい外観も素敵ですが、中に入ると、柱や壁に模様や絵が描かれており、荘厳な雰囲気を感じます。
また、夜になるとライトアップされ、ナイトビューも美しい建物です。
タクツァン寺院
パロ北部の断崖絶壁にそびえ立つ寺院。
この国に仏教を広めたと伝えられる開祖が、虎の背中の上に乗って飛んできて、ここで瞑想したという伝説から「虎のねぐら」という意味の名が付きました。
それにしても、虎にでも乗らないと行けないぐらい、辺ぴな場所にあります。
そのため、車で行けるのは山の麓まで。
そこから先は、2~3時間かけて歩かなければなりません。
ドチュラ峠
2003年12月にインドとの国境地帯で起こった紛争の際に先代国王の一番上の王妃であるアジ・ドルジ・ウォンモによって建てられました。
108基の仏塔と丘の上にドゥク・ワンゲル・ラカンが建っています。
標高3,150mと高所にあり、晴れていればこの峠から見える光景はまさに絶景です。
美しいブータンヒマラヤを望む事が出来ます。
クエンセルポダン
高さ51メートルの仏陀の坐像です。
シンガポールや香港、台湾にいる仏教徒の寄付により2012年に完成しました。
内部には多くの仏像が安置されています。
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まとめ
以上、トランスブータントレイルの復活した理由、行き方や見どころを紹介しました。
トレイルでは、建物だけでなく、国民の生活、ブータン固有の野生動物や植物などにも触れることができます。
このトレイルの旅は、ただ単に太古のルートを歩くだけではありません。
ブータンの伝統、文化、歴史を知るとともに、ブータンの豊かな生態系を巡る冒険でもあるのです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。